歩行ペース表示機能とは?
歩行ペース表示機能とは、自分の歩行ペースが標準ペースと比較してどの程度速い/遅いかをグラフと数字ラベル(%表記)で示す機能です。
歩いた軌跡を100m区間ごとにグラフとして表示し、直近の100mに関してはスピードを数値(%)で表示します。(例:120% = 標準に対して120%の速さ = 標準より1.2倍速い)
一時停止した時間に関係なく、同じ場所に一定時間とどまった場合は休憩時間として計算から省かれます。(例:移動5分、休憩10分の活動の場合、区間の移動に5分かかったとしてペースを計算します)
機能概要動画
ご注意事項
- 歩行ペース表示機能は、YAMAPプレミアム限定の機能です。
機能の使い方(画面のみかた)
- 活動記録画面を開き、ボトムシート(下部の黒色ビュー)の「活動を開始」ボタンを押して軌跡を取る状態にします。一定の距離を進むとペースが表示されます。タップすることで、パーセント表示か、倍率表示を切り替えることができます。
- ボトムシートを上にスワイプし、グラフの部分を横スクロールして確認します。1ページ目には標高グラフや現在地の経緯度が表示され、2ページ目には歩行ペースグラフが表示されます。
- 100%を標準ペースとして、その上下20%ずつ幅を持たせた80%〜120%の範囲が半透明の青色で示されます。この範囲に収まるように歩くことで、遅すぎず速すぎない適切なペースを保てているということの目安になります。
- 歩行ペースグラフが対応する速度の範囲は0%〜300%です。理論上、どんなに遅く歩いても0%を下回ることはありませんが(0%=止まっている状態)、300%を上回ることはあります。その場合、グラフは300%のラインを示しますが、数値は実際の値を表示します。
歩行ペース表示機能を使うことで得られるメリット
1. 自分の歩行ペースを客観的に把握できる
登山中にどのようなペースで歩いてきたかを計算式に基づく数値として客観的に確認できるため、適切なペース配分を意識付けることができます。
2. 活動中の遭難リスクを下げる
前半でオーバーペースで歩いてしまうことにより、後半のための体力を残しておくことができず、結果的に怪我や体調不良による遭難リスクが高まります。
歩行ペース表示機能で視覚的に適性ペースを管理することで、こういったリスクを下げることが期待できます。
本機能に関する注意事項
歩き始めのデータについて
500m の移動平均をとっているため、500m 歩くまではバラつきが生じやすいことをご承知おきください。
特に最初の15分程度はウォーミングアップのつもりで意識的にゆっくり歩きましょう。
標準レベル(80-120%)について
標準ペースは、区間ごとの標高差に基づいて算出された目安値となります。
実際には適切であると感じる歩行ペースには個人差があるため、100%が速すぎる/遅すぎると感じる場合、最終的にはご自身が無理をしない状態を維持することを優先してください。
端末のGPS精度や地形の状況による影響について
GPSの精度が低い状況下では軌跡が正しく取れない場合があります。歩行ペースの計算はこの軌跡に基づいて行われるため、軌跡が不正確である場合、歩行ペースも不正確な値を示すことがあります。
また、実際の登山道の状況(歩きやすさなど)によっても、算出される歩行ペースは体感よりも大きく速い/遅いと感じることがあります。危険が伴うような歩きにくい区間では、歩行ペースは標準ペースよりも遅い値を示しやすくなります。このとき、標準ペースに追いつくために無理にペースを上げることはせず、ご自身の身体の安全確保を優先してください。
この機能に関するご意見をお聞かせください
本機能は、今後もユーザーのみなさまのご意見を反映して精度の向上を図っていきたいと考えています。ぜひ、実際に使ってみて気になった点や本機能に関する改善アイディアを、以下のフォームよりお知らせください。